先日、お客様向けにPCをセットアップしていた時に、「OneDriveのバックアップ設定は不要」との事で、バックアップ停止の操作をしていた所、なぜか「デスクトップ」だけがバックアップ停止にできないという不具合に遭遇しました。
Windowsを初回セットアップしたばかりなので、バックグラウンドでシステム更新の途中とかに操作したからなのかと仮定して、まずやった対処方法が
- システム更新を全て終わらせる
- ストアアプリ更新を全て終わらせる
- PC再起動
以上各項目の後に試しましたが、全てうまく行きませんでした。
そこで、そもそもカレントユーザのデスクトップフォルダはどうなっているのかを見てみると、以下のような有様に
当該ユーザーフォルダにあるはずのローカルな「デスクトップ」が無く、代わりに「Desktop」という名称の[ファイル]がありました。
ここには本来、Desktopという実体のフォルダが存在し、名称(エイリアスと言っていいのでしょうか)としての「デスクトップ」というフォルダが存在していないといけないはずですが、上記のような異変が起こっており、OneDriveがバックアップ設定を停止しようとする際にローカルのデスクトップフォルダが見つからない為に今回のような不具合が起こったものと思われます。
この不明なファイルDesktopですが、試しに「プロパティ」を覗いてみると、こんな感じでした。
デスクトップフォルダのFAT情報みたいなのが壊れたのでしょうかね・・・
もしも既存のローカルデスクトップフォルダに重要なデータを置いていたとすれば、データ復旧を試みる(フォーマット構造を手動修復するとかいうハッキング的な話)という面倒な事になってしまいますが、今回はローカルデスクトップフォルダには重要なデータを保存していなかった状況であった為、今回はこの「Desktop」というファイルを削除し、新たに「デスクトップ」フォルダを構築して復旧を試みます。
そして、ここに新たにDesktopというフォルダを新規作成します。
作成したDesktopフォルダのプロパティ画面で、名称(エイリアス?)のみ変更します。
ローカルのデスクトップフォルダ(仮)ができました。
後でわかった事なのですが、ここで作成した「デスクトップ」フォルダはその後不要となり、削除することになります。なので、現段階ではこのフォルダにはファイル等を保存しないでください。
削除する事にはなりますが、手順として必要かもしれないので、一応残しておきます。(デスクトップフォルダを作成する手順はしなくても良かったかもしれません)
OneDriveのバックアップ停止を再度試みます。
で、この段階でユーザフォルダの中身がどうなったか見てみると・・・
何と、「デスクトップ」フォルダが二つになっていました。これはおそらく先に作っておいた「デスクトップ」フォルダが不要だったのでしょう、タイムスタンプが古い方の「デスクトップ」を削除します。
これで大丈夫なはずです。
※これらの操作は間違うと重要なデータを消失しかねない為、自己責任で慎重に作業してください。データを別メディアにバックアップする等をお勧めします。
以上がOneDriveのバックアップ停止ができない時の対処法でした。これは私が見舞われたケースで、しかもネット上にナレッジが見当たらない為、あえてこのような記事にしました。もちろんケースによって他の原因でうまく行かない事もあるかと思いますが、同様に他のフォルダ(ドキュメント、ピクチャ等)についてのバックアップ停止がうまく行かない場合にもあてはまるケースはあるのではないかと予想しています。
Windowsの例のお節介を止める設定
以後、余談ではありますが、今回のように「OneDriveは使うけどもローカルのデータをOneDriveでバックアップしなくていい」という使い方をする人は多いと思います。ところが、そのような利用を継続して利用し続けると、ある日、以下のような画面がフルスクリーンで現れ、うっかりOneDriveをバックアップ運用に戻す設定になってしまうなんて事があります。
これを回避する方法が最近 窓の杜 で紹介されていたので詳細は以下リンク先をご覧ください。
窓の杜[Windows起動時に「PCのセットアップを完了させましょう」が全画面で出て鬱陶しい!
要は、設定→システム→通知→追加の通知 のところにあるチェックボックス項目をすべてチェックをOFFにすればいいんだと思います。
これでうっかり設定を戻してしまうなんてことは暫く無いかと思われます(※今後またどのような仕掛けが追加されるかは不明なため、「暫くは」という表現にしています)。